皆さんこんにちは！第３２回のブログを担当致します、情報システム管理部門の根本です。

今回のブログでは私が将来お墓参りにいきたいと思うほど尊敬している世界の偉人「フリードリヒ２世」についてお話できればと思います。学校で世界史を学習された方や歴史が好きな方の中にはご存じの方がいるかもしれませ

んが、今回お話するフリードリヒ２世は神聖ローマ皇帝の方です。

ズバリ、私が彼を尊敬する理由は「時代に左右されない芯の強さ」です。フリードリヒは「中世最初の現代人」言われています。今回はそう言われる原因の一端となった無血十字軍について話していきます。

フリードリヒは１２世紀の末期、シチリア王であり神聖ローマ皇帝の子として生まれます。当時のシチリアはノルマン人王朝建国前から根付いていたイスラム文化とビザンティン文化、ラテン文化が融合した、多文化的な文化圏を形成していました。フリードリヒの家庭教師もイスラム教徒であったと言われており、アラビア語の読み書きが出来た他、ラテン語・ギリシア語など６つの言語を習得し、科学にも強い関心がありました。

フリードリヒは神聖ローマ皇帝即位後、ローマ教皇に十字軍（イェルサレムの奪還）を命じられますが、十字軍遠征になかなか行かず、破門になってしまいます。その後フリードリヒはしぶしぶ十字軍遠征へと動き始めますが、そのためにしたことはエルサレムを統治するアイユーブ朝のアル＝カーミルとの幾度もの手紙のやり取りでした

（しかもアラビア語で）。そこでフリードリヒは粘り強く交渉を進め、戦うことなくイェルサレムを奪還しました。それまでの十字軍が異教徒の殺戮によって行われていたことを鑑みればこの無血十字軍がどれだけ異例であったかわかると思います。しかしこれはキリスト・イスラム教徒双方から歓迎されず、両教徒の平和的共存は10年間しか続きませんでした（私はよく10年も続いたなと思います）。そんな当時の宗教観の枠にはまらなかったフリードリヒがもっと近世に生きていたら…と思わざるを得ません。

今回は無血十字軍についてお話ししましたが、フリードリヒ２世は他にも先進的な目を持つエピソードや研究熱心すぎて行き過ぎてしまったエピソードなど面白い話がいくつもあるので気になった方はぜひ調べてみてください！

今回のブログはここまでです。長々と失礼しました。次回のブログもお楽しみに！

※諸説等があります。 

出典：itaken1.jimdo.com